こんにちは!せりです。
労働衛生コンサルタント受験は合格率3割ともいわれる難関です。
試験は筆記試験と口述試験によって行われますが、その筆記試験を医師が免除される方法について、令和5年度(第51回)労働衛生コンサルタント試験に合格したせり産業医と見ていきましょう。
労働衛生コンサルタント試験は、筆記試験と口述試験があります。
筆記試験に合格すると口述試験に進むのですが、医師は要件を満たせば筆記試験を免除されます。
(医師・歯科医師以外には筆記試験を全科目免除される方法はありません)
その要件とは
労働衛生コンサルタント筆記試験が免除される講習会を受ける
結論から言うと、これです。
労働衛生コンサルタント試験の概要は公益財団法人 安全衛生技術試験協会ホームページから確認できます。
(今年度の試験概要は4月27日時点でまだ出ていません。だいたい5月初旬ころ出るようです)
※令和6年度分が5月7日に公開されました
医師が労働衛生コンサルタントの筆記試験免除になるためには、「厚生労働大臣が指定する者(法人に限る)が行う講習を修了した者」という要件があります。
その講習は以下の3つです。
①公益社団法人 日本医師会が行う「産業医学講習会」
②公益社団法人 日本歯科医師学会が行う「産業医学講習会」
③学校法人 産業医科大学が行う「産業医学基本講座」
今から申し込むなら日本医師会の「産業医学講習会」一択!
※令和6年度の申し込みは終了しました。下記「講習を受けられなかった場合どうする?」の章を参考になさってください。
そして、今年度の講習会の案内が出ましたので、共有します。
労働衛生コンサルタント筆記試験免除 日本医師会主催「産業医学講習会」
開催日 :令和6年7月13日(土)~7月15日(月)
会場 :日本医師会館大講堂、小講堂
東京都文京区本駒込2-28-16
受講資格:日本医師会員または日本医師会認定産業医
受講人数:550名 (受講者多数の場合抽選)
受講料 :日本医師会会員 15,000円、非会員 27,000円
申し込み:5月7日(火)9時30分~5月13日(月)23時59分まで
「全国医師会産業医部会連絡協議会」Webサイト より申し込み
詳しくは「全国医師会産業医部会連絡協議会」Webサイトをご覧いただきたいのですが、この講習会を3日間現地で受講した場合のみ、労働衛生コンサルタント試験の筆記試験免除のための修了証が交付されます。
7月14日(日)の午後の講義のみのWeb研修会を同時開催するようですが、それでは修了証は交付されないのでお間違いのないように。
他の講習会はどうなの?
日本医師会の講習会は日程の都合が合わない、または惜しくも抽選ではずれてしまった場合など、他の講習会を受講できないかと思いますよね。
しかし、以下の点で難しいのです。
公益社団法人 日本歯科医師学会が行う「産業医学講習会」
令和6年度の講習会案内はまだ出ていませんでしたが、昨年度、一昨年度の実施要領をみる限り、対象は「歯科医師」となっており、それ以外は参加できません。
学校法人 産業医科大学が行う「産業医学基本講座」
産業医科大学の「産業医学基本講座」は、サイトを見る限り、かなり本格的な講座です。
令和6年度は令和6年4月10日(水)~ 5月21日(火)。
北九州の産業医科大学で月~金曜日、朝から夕方までみっちり講義です。
また、今年度は現時点で既に始まっていますので無理です。
東京でも開催していますが、こちらは令和6年6月1日(土)~10月10日(木)。
火・木曜日の夜間と土曜日まる1日講義です。
産業医としてものすごくパワーアップできることは間違いなさそうですが、筆記試験免除を目的で受講するにはあまりにも重いです。
結論
労働衛生コンサルタント試験の筆記試験免除されたいなら、日本医師会の「産業医学講習会」がおすすめです!
せり産業医も受講したのですか?
受講していないのです。
受験を決めたのが5月末だったので申込期限が過ぎていました。
ショックでした…
講習を受けられなかった場合どうする?
私のように、講習の申し込みに間に合わなかったり諸事情があって受けられなかった場合、選択肢は2つです。
- 今年度は見送り、来年度の講習会に参加する
- 筆記試験を受ける(科目免除があります)
詳しくお話しします。
今年度は見送り、来年度受験する
労働衛生コンサルタント試験は筆記試験に合格すると口述試験に進みますが、口述試験で落ちてしまった場合、再チャレンジする時にはまた筆記試験から受験する必要があります。しかし、講習を受けて修了証があれば、何度受けても口述試験から受けることができるので、ちょっと安心です。
一方で、コロナ禍で講習会が数年開催されなかったために受講希望者がたまっているという噂もあります。応募多数なら抽選ではずれるというリスクもあり、必ずしも来年度の講習を受けられるとは限りません。
どちらにせよ、来年度申し込むのであれば、「全国医師会産業医部会連絡協議会」Webサイトから、研修会情報のメールお知らせサービスに登録しておきましょう。うっかり申込期限が過ぎていた!ということが防げます。
講習を受けられなくても筆記試験の科目免除がある
講習を受けられなかった場合、筆記試験を受けなくてはなりませんが、医師は筆記試験の3科目のうち2科目を免除されます。
労働衛生一般(択一式)、労働衛生関係法令(択一式)、健康管理(記述式) のうち、
労働衛生一般(択一式)と健康管理(記述式)が免除される。
つまり、労働衛生関係法令だけを受験とすることができるのです。
免除申請はしなくてもよいので、免除せずに2科目または3科目受験した方がよい、という意見と1科目受験の方がよい、という意見があるようです。
わたしは労働衛生法令1科目だけで受験をしました。
その理由については、次の記事で取り上げたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう