こんにちは!せりです。
労働衛生コンサルタントは、合格率3割ともいわれる難関です。
試験は筆記試験と口述試験によって行われます。
今回は口述試験対策で実際に行った勉強法を、令和5年度(第51回)労働衛生コンサルタント試験に合格したせり産業医がお話しします。
筆記試験を10月17日に終え、自己採点で手ごたえを得てからすぐに口述試験対策に取り掛かりました。と言いたいところですが、ダラダラしたり、たまった家事をしたり、ダラダラしたり(2回目)、11月初めの産業医講話(60分)の準備に時間を取られたりして、10月中はほとんど勉強できませんでした。
口述試験は東京会場なので1月下旬(大阪会場は1月中旬)です。年末年始は帰省などもあり勉強時間をとれません。
これではまずいと重い腰を上げ、11月に入ってから以下のもので勉強を始めました。
口述試験対策に使ったもの
- 労働衛生のしおり(令和5年度)中央労働災害防止協会
- 衛生管理(上)第1種用 中央労働災害防止協会
- 行政のパンフレット
- サイト:「実務家のための労働安全衛生のサイト」
- Kindle(Amazon)の口述試験対策本
- 日本労働衛生コンサルタント会の口述試験受験準備講習会(12月中旬)
- YouTube
過去問チェック
試験対策の基本は過去問チェックです。
「実務家のための労働安全衛生のサイト」に筆記試験結果を送って『会員用サイト』に入るパスワードをもらっていたので、そこから『読者から寄せられた口述問題』をチェックします。
本番の試験で問われる内容の濃さ、範囲の広さに圧倒されますが、この掲示板は、問われた内容に対して先達がどう答えたかや、それに対するサイト主の柳川先生の解説が充実していて非常にためになります。また、試験官の雰囲気、試験会場の様子などに言及している方もいて、大変参考になりました。
問題集選び
過去問をチェックしたら、問題集選びです。
Amazonで検索したところ、口述試験対策問題集がKindleに何冊かあり、しかもKindle Unlimitedに入会すると無料でそれらを読むことができることがわかったので、さっそく入会しました。3か月間99円でお得です(試験後は退会しました)。
どの参考書も甲乙つけがたく、合う参考書は自分のレベルにもよると思います(様々な職種の産業医経験があるかどうかなど)が、私は最初の一冊は一問一答形式のものが良いと思いました。
もちろん、受験年度対応版であることは必須条件です。
口述試験問題はプール問題で構成されている
「これ1冊で完成!労働衛生コンサルタント試験 口述試験対策 問題集」岩見謙太朗 より
という言葉に励まされて、膨大な問題集の海にこぎ出でます。
一問一答集を作成する
とはいえ、上で選んだ問題集はそのままでは使いません。
これをたたき台にして自分の言葉で想定問題集の解答を作り直しました。
言い回しがしっくりこなかったり、イメージがわかなかったりすると暗記できないからです。また、プレッシャーをかけられたときに自信をもって答えることができません。
解答を作り直す時には、以下の書籍と行政のパンフレットなどを確認し、できる限りその職場をイメージするよう心掛けました。
- 労働衛生のしおり(令和5年度)中央労働災害防止協会
- 衛生管理(上)第1種用 中央労働災害防止協会
言葉だけではイメージがつかめないもの(例えば保護具や換気設備など)については、「衛生管理(上)第1種用」や厚労省や各労基署などから出ている行政のパンフレット等の図やイラストを確認。
また、苦手分野の化学物質関連、換気関連などについては「愛媛県産業保健推進センター」の「産業保健コラム」の「労働衛生工学」の記事を何度も読み返しました。本番で化学物質の有害性について問われたときに気持ちに余裕を持てたのはここの記事のおかげです。
そして、一問一答を作ったら とにかく暗記、ひたすら暗記 です。
これはつらかった…
労働衛生のしおり(令和5年度)中央労働災害防止協会
筆記試験対策の時とはちがい、「労働衛生のしおり」は試験範囲(施行日が当該年度の4月1日以前)に該当しない箇所以外は、気合を入れて2回通読。どこに何が書いてあるか把握できるようにしました。
長くなりましたので、
日本労働衛生コンサルタント会の口述試験受験準備講習会(12月中旬)とYouTubeについては、次の記事で紹介します。
まとめ
口述試験対策には以下のものを使いました。
- 労働衛生のしおり(令和5年度)中央労働災害防止協会
- 衛生管理(上)第1種用 中央労働災害防止協会
- 行政のパンフレット
- サイト:「実務家のための労働安全衛生のサイト」
- Kindle(Amazon)の口述試験対策本
- 日本労働衛生コンサルタント会の口述試験受験準備講習会(12月中旬)
- YouTube
最後の2つについては次の記事にしますが、
こんな風に勉強する人もいるんだなー、と考えて使えそうだと思ったところを参考にしていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は、この記事のつづきになります。
またお会いしましょう。